【韓国語の翻訳者になるには独学?】ジャンル別に翻訳者になる方法をご紹介!

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韓国が好きで韓国語を勉強していると、韓国語を使う仕事がしたいと思いますよね!
韓国語を使う仕事の中でも特に韓国語と言語として向き合っていくことができるのが、翻訳や通訳の仕事だと思います。

私も韓国に語学留学をしたあと、韓国に関わる仕事がしたいと考え、
翻訳や通訳を仕事にすることはできるのかなといろいろ調べ始めました!

はんぐま

ウェブ小説翻訳と映像翻訳、産業翻訳のフリーランスとして働いたあと、現在は映像制作会社で翻訳チェックや制作進行の仕事をしています。

この記事では私の経験から、韓国語の翻訳者になるための方法をお伝えします。

目次

韓国語翻訳の種類

まず、韓国語翻訳と言ってもさまざまな種類があります。

韓日翻訳か日韓翻訳か

韓国語から日本語に翻訳するのか、日本語から韓国語に翻訳するかの違いです。
韓日翻訳だと最終的に日本語の文章に仕上げ、日韓翻訳だと韓国語の文章に仕上げます。

最終的に自然な文章に仕上げることは、かなり語学に長けている人でもネイティブに近い感覚を持っていないと難しいと言われているので、日本人の多くは韓日翻訳をやることになると思います。

翻訳のジャンル

  • 産業翻訳…実務翻訳、ビジネス翻訳とも呼ばれます。
    技術、IT、金融、特許など扱う分野は多岐に渡ります。文書を翻訳するケースが大半かと思います。
  • 映像翻訳…映像に字幕をつけていく仕事です。
    字幕ソフトを使用し、映像の長さに合わせて枠を決めて、制限された字数の中で翻訳をすることが求められます。
    映像にいかにピッタリのセリフをつけられるかがポイントです。
  • ウェブトゥーン翻訳…ウェブトゥーン(韓国のウェブ漫画)を翻訳します。
    漫画に出てくる効果音などを適切に翻訳し、絵に合わせた翻訳が求められます。
    漫画に出てきた韓国人の名前を日本人の名前に置き換えるなど、「ローカライズ」が求められる場合が多いです。
  • ウェブ小説翻訳…ウェブ小説を翻訳します。
    作品によっては何百話に渡ることもあります。
    ウェブトゥーンと同様、「ローカライズ」が求められる場合が多いです。
  • ゲーム翻訳…韓国で配信されているスマートフォンやPCゲームを翻訳します。
    ゲーム独特の言葉が多く登場するので、それらをゲームの世界観に合わせて訳すことが求められます。
  • 文芸翻訳…小説やエッセイなどを翻訳します。
    文字数制限などがなく自由度が高い分、著者の意図を汲みつつ小説として読者を引き込む文章に訳すのに高いレベルが求められます。

翻訳者になる方法

トライアルを受けて、フリーランスの翻訳者になる

トライアルとは、フリーランスの翻訳者が会社に登録するために受けるテストです。
未経験でもトライアルを受けられる会社もあります!
トライアルに受かるとフリーランス翻訳者として、翻訳・制作会社から翻訳の仕事を受注できるようになります。

はんぐま

全くの初心者でしたがウェブ小説のトライアルに合格することができましたし、映像翻訳スクールを終えてからは、映像翻訳のトライアルにも合格できました!

映像翻訳、ウェブトゥーン翻訳、ウェブ小説翻訳などはネット上でトライアルを探せると思うので、
ぜひチャレンジしてみてください!

また、会社によって求められる翻訳者のレベルは異なります。
私も同じ時期に映像翻訳のトライアルを2社受けたことがありますが、
1社は合格、1社は不合格という結果でした。。!

どこに行っても通用する力をつけていく必要はありますが、
トライアル合格の基準も会社によってぜんぜん違うので、1社落ちても落ち込む必要はないのかなと思いました!

翻訳会社や制作会社に就職する

フリーランスの翻訳者に仕事を発注している翻訳会社や制作会社に就職するのもおすすめです!

翻訳会社や制作会社の場合、翻訳の仕事ではなく、
翻訳チェック(誤字脱字がないか、文章の流れがおかしくないかなどを確認する)の仕事をすることになります。

「私は翻訳がしたいのに!」と思うかもしれませんが、意外とこれが翻訳者への近道である可能性があります。

なぜなら、毎日勤務時間中にプロの翻訳者の翻訳を見て学ぶことができますし、
字幕翻訳に求められるポイントを学ぶこともできます。
また、会社側の動きがわかっている翻訳者のほうが、発注する側が安心して任せられるケースも。
翻訳会社や制作会社で勤めてから、フリーの翻訳者になった人も多いです!

企業の翻訳者になる

ビジネス系の翻訳がしたいのであれば、企業の翻訳者になるという方法もあります。

電子系やIT系、化粧品メーカー、貿易会社など、韓国語の翻訳者を必要としている企業に就職して、
商品資料や会議資料、メールなどの翻訳をします。

社内の韓国語での意思疎通を任されるケースが多いと思うので、
翻訳だけではなく、電話や会議などで通訳する機会もあるかもしれません!

翻訳者になるための勉強法

「翻訳者になろう!」と思っても、いきなりトライアルを受けるのは怖いですよね。

翻訳を独学で勉強する時は、原文と訳文を照らし合わせてみるのが一番勉強になります。
例えばウェブトゥーンであれば、元の韓国語作品と、日本語に翻訳された作品の同じシーンを照らし合わせて、
どう訳されているかを見るだけでかなり勉強になります。

もしくは元の韓国語作品だけを見ながら自分なりに日本語訳を入れてみて、
あとで答え合わせ的に翻訳作品を見る、
というのもおすすめです!

ウェブトゥーン翻訳、ウェブ小説翻訳、ゲーム翻訳の場合

ネット上で未経験でトライアルに応募できるものを見つけたら、
どんどん応募して、仕事をしながら勉強していくというのもいいと思います!

私が経験上、いきなりトライアルを受けてもいいと思うのはウェブトゥーン翻訳、ウェブ小説翻訳、ゲーム翻訳です。
これらは未経験OKのトライアルを見つけやすいジャンルです。

現状で翻訳講座などもあまり開かれていないので、
まずトライアルを受けてみて、どんな翻訳が求められているのかを知るのが翻訳者になる近道だと思います。
実際に仕事をしながらもたくさんフィードバックももらえるので、
「仕事しながら勉強していこう!」くらいの気持ちで受けてみていいと思います!

産業翻訳の場合

あまりトライアルを見かけない気がしますが、
最もシンプルな翻訳なので、機会があったらトライアルを受けてみてもいいと思います。
日本語では求人がなくても、韓国語で求人が出ていることもあります。

産業翻訳に興味のある人は、翻訳実務検定「TQE」を受けてみるのもいいと思います。
訳文を採点してくれるし、模範解答も出るので、産業翻訳がどんな感じか勉強になると思います。
https://www.sunflare.com/academy/?page_id=14477

映像翻訳の場合

映像翻訳者になりたい人は、映像翻訳スクールに通うことをおすすめします!

映像翻訳スクールに通ったほうがいい理由

・SSTなどの字幕ソフトの使い方を学べる
・スポッティングについて学べる
・映像翻訳の基礎が身につく

映像翻訳はSSTなどの字幕ソフトを使う必要があります。
映像のセリフに合わせてハコといって、枠を作っていくのが最初の作業になります。
映像翻訳の場合は、独学だけで翻訳者になったという話はあまり聞かない気がします。
(そもそもSSTというソフトは結構高額なので、独学のために買ってみるのも難しいのかも。。)

はんぐま

私が通ったスクールは週に1回2時間程度の授業があり、4~5か月通うものでした。基礎クラスと実践クラスがあり、両方合わせて約1年かかりました。

週に1度の授業だと通勤しながら通えるので、大きな負担にならなくていいですよね!

スクールに通わない場合は下記の方法もあります!

・映像制作会社に字幕チェッカーとして勤務する
(スクールを出てたほうが有利ですが、時々未経験でも募集してることがあるのでタイミングがよければ◎)

・字幕制作会社に勤務する
(字幕制作会社がスクールなどをやってるケースも!運よく字幕制作会社には入れれば、映像翻訳者として育ててもらえるかもです!)

映像翻訳者の多くはこのうちどれかのルートを辿っていると思います!

文芸翻訳の場合

文芸翻訳者になるのは、この記事で紹介で紹介したいろいろなジャンルの翻訳の中で、一番狭き門だと思います。
文芸翻訳者や編集者の知り合いがいれば、仕事も回ってくるチャンスがあるようですが、
未経験から入っていくのはなかなか難しいのが現状のようです。。

韓国文芸翻訳院という韓国の機関が、韓国語の文芸翻訳家を目指す外国人に向けて翻訳アカデミーを開催しているので、
興味がある方はチェックしてみてください!

また、KBOOK振興会の「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」も毎年開催されています。
選考は第一線で活躍中の作家・翻訳家によって行われ、受賞作品は出版されるという豪華なコンクールです!

まとめ

韓国語翻訳者になるための方法についてお伝えしました。

「翻訳」と一言で言っても、いろんなジャンルと働き方があると思います。
トライアルなどは気軽に自宅から挑戦できると思うので、興味のある方はぜひ挑戦してみてください!

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